すりガラス(曇りガラス)

すりガラス(曇りガラス)の特徴、交換について

すりガラス(くもりガラス)とは

切り取ったすりガラス

透明ガラスの片面を、サンドブラスト加工によってツヤを消して不透明にしたガラスです。

つや消しガラスとも呼ばれています。

金剛砂をつけたブラシや研磨剤などを用いてガラスの表面に細かい傷を付けており、表面はザラザラとした手触りです。

微細な傷ができることによって、ガラス表面で光が乱反射するため全体が乳白色に見えて目隠しができます。

太陽の光を柔らかく通す性質で、窓ガラスやガラス障子、店舗やオフィスのパーテーションなどでよく使用されています。

すりガラスに似たガラス?

すりガラスは、型板ガラスやフロストガラスと混同されてしまうことが多いです。

全て目隠し効果がありますが、この3種類はガラス表面の加工が異なっており、別物となります。

すりガラスのメリット

目隠しになる

乳白色で不透明ですので、外からの視線が気になる道路に面した窓や、オフィスのパーテーション(間仕切り)などでの採用率が高いです。

日光を適度に取り入れる

採光性が高く太陽の光を柔らかく均一に通しますが、強すぎる直射日光を和らげる効果もあります。

日差しが強すぎるとカーテンを閉めて明るさを調節するかと思いますが、カーテンでは影が出来てしまいます。

すりガラスは日光を遮らないため影が出来ず、まぶしすぎない快適な明るさを確保できるのです。

デザインが豊富

模様が入ったすりガラス

すりガラスはデザインが豊富で、インテリアとしても楽しめます。

サンドブラストで加工しない部分にマスキングを行うことで、多彩な模様を再現できるのです。

店舗のガラス壁やパーテーションなどではグラデーションタイプ、障子に使われているスリガラスでは繊細で美しい模様が人気です。

すりガラスのデメリット

水に濡れると透明になる

すりガラスの加工面が水で濡れると、乱反射が抑えられて透明に見えます。

結露が起きると透明部分が目立ってしまいます。

また、水滴をこまめに掃除しないと水染み・カビの発生の原因にもなってしまいます。

汚れが付きやすく、取れにくい

すりガラスの表面には細かな凹凸があり、手垢や油汚れ、結露の水滴や埃などの汚れを放置すると傷の中に入り込んでしまいます。

そのまま放置すると汚れが焼き付いて除去が難しくなるため、こまめなお手入れが必要です。

キッチンや浴室など汚れが付きやすい場所での使用には不向きと言えます。

衝撃や熱に弱い

磨りガラスの表面には細かな傷があり、強度が低く割れやすい性質です。

耐熱温度もフロートガラスと同じで110℃程度となります。

通常使用下では問題なくご利用いただけますが、防犯や防火としての効果はありません。

また、強化や耐熱加工にも不向きです。

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