エコガラスの効果1:結露を防止
冬場に気になる窓ガラスの結露は、室外と室内の温度差が原因で発生します。
エコガラスは熱の伝導を抑える構造ですので外気温が室内に伝わりにくく、結露を防止することができます。
壁紙やカーテンなど周囲に結露の水滴が付きにくくなるため、湿度を好むダニの繁殖やカビの発生を抑えて毎日のお掃除もらくらく、アレルギーの対策にもなります。
エコガラスの効果2:紫外線カット(UVカット)
単層ガラスに日光を通した場合の紫外線カット率は約29%ですが、エコガラスはLow-E膜の効果により約83%もの紫外線をカットします。
人体に有害な紫外線をお部屋に通さないことで肌トラブルや病気を予防することができます。
また、家具の色褪せや劣化の進行を遅らせることもできます。
紫外線カットによるメリット
皮膚トラブルや病気を予防
- シミ
- そばかす
- 肌の老化
- 皮膚がんなど
目の病気を予防
- 白内障
- 角膜炎など
家具の日焼けや劣化を防止
- カーテン
- 家具
- 絨毯
- 畳
- インテリア家具など
エコガラスの効果3:断熱性と遮熱性
エコガラスには断熱タイプと遮熱タイプがあり、お住まいの気候や窓周りの状況に合わせて使い分けることができます。
どちらも空気の温度を外に逃がさず室温を快適に保つ効果がありますが、断熱タイプは日射熱を適度に通して室温を暖かく保ち、遮熱タイプは強い日差しを遮るため室温の上がりすぎを防ぎます。
熱を反射するLow-E膜をコーティングするのは中間層に面したガラスの片側だけで、室内側と室外側のどちらにコーティングするかによって得られる効果が異なります。
断熱タイプ
Low-E膜のコーティングが室内側のガラスです。日射熱を適度に取り入れることができ、暖まった室温を外に逃がさず冷気の侵入も防ぎます。保温効果に優れているため、寒冷地や日の当たりにくいお部屋での使用に適しています。
遮熱タイプ
Low-E膜のコーティングが室外側のガラスです。強い日差しによる熱の侵入を防御する性質を持っています。冬は暖かい空気を外へ逃がさず夏は日射熱を遮ることで、空調の温度を保つことができます。温暖な地域、西日など日差しが強いお部屋での使用に適しています。
家の断熱と窓の関係
窓は屋根や外壁などに比べて熱が伝わる割合が高く、住宅内の温度は窓を通した熱の出入りが大きく関わっています。
夏では外気の熱が窓から室内へ流入する割合は全体の73%を占めています。
屋根からの熱の伝わりは約5%、外壁が約12%、床は約3%ですので、窓からの熱の流入量は群を抜いて高いと言えるでしょう。
冬では窓を通して約58%もの熱が外へ逃げてしまいます。
そのため、家の断熱性を上げて室温を快適に保つには、窓と窓周りの断熱が重要なのです。
エコガラスの効果4:節電と省エネ効果
エコガラスは断熱性や遮熱性に優れているので、室温が変化しにくく快適な温度を保つことができます。
単層ガラスと比べて暖房効率や冷房効率が高いため、エアコンやヒーターなどの稼働を自然に控えることができます。
窓周りの冷えは高性能な冷暖房家電を使っても無くなりませんが、温度が出入りしやすい窓をエコガラスに交換することによって無理のない冷暖房費の削減に繋がり、節電効果が期待できるのです。
エコガラスの断熱・遮熱効果は半永久的で寿命がなく、割れない限りは交換する必要はありません。
交換費用は通常のガラス交換より高額ですが、長く使えば浮いた電気代を回収できるため長期的な節約に最適と言えるでしょう。
省エネルギーで環境にもやさしい
冷暖房の使用頻度が下がることでCO2の排出量も削減されるため、通常の単層ガラスからエコガラスに交換するだけで地球温暖化防止にも貢献できます。
1枚ガラスと比較すると年間でブナの木25本分の植樹と同等のCO2削減効果が期待できますので、国内の住宅全ての窓をエコガラスに交換した場合、年間で約1700トンものCO2量を減らすことができるのです。