フロストガラス

フロストガラスとは?

透明ガラスの片面に、金剛砂や研磨剤などで微細な傷を付けるサンドブラスト加工を行い、更にフッ化水素で化学処理を施したガラスです。
タペストリーガラスとも呼ばれています。
柔らかな乳白色で半透明、優しく光りを通しながら目隠しをすることができます。
戸建ての窓ガラスやガラス障子や間仕切り、浴室やオフィスやお店のパーテーションなど幅広く使用されています。
すりガラスとフロストガラスはどっちがおすすめ?
スリガラス(くもりガラス)はサンドブラスト加工のみで、傷がむき出しの状態です。
そのため埃や水垢が入り込みやすく汚れを落としにくいという弱点がありました。
フロストガラスはサンドブラスト加工後に薬品処理を行うことによって表面がサラサラとした滑らかな感触です。
汚れが付きにくくお手入れも簡単になりますが、磨りガラスに比べると交換費用が高額となります。
ですが、単層ガラスは割れない限り半永久的に使えますので、長期的に使用することを考えると汚れにくいフロストガラスがおすすめです。
フロストガラスのメリット
視界を遮ることができる
フロストガラスの表面は白く半透明となっており、外からの視線をブロックする効果があります。
そのため、目隠しとして幅広く使用されています。
透明度は磨りガラスより若干高くなっています
明るさを適度に取り入れる
加工によってガラスの表面に細かな傷がついており、ガラスに当たった光を全体に拡散します。
光は柔らかく均一に広がり、強すぎる日差しをうまく和らげてくれます。
多彩なデザインを楽しめる

加工したい模様以外の場所にマスキングをしてサンドブラストで傷をつけることで、美しく多彩なデザインのフロストガラスを作ることが出来ます。
ドアや家具の小窓、間仕切りの模様など、インテリアとしても幅広く楽しむことが出来ます。
すりガラスより汚れに強く、お手入れが簡単
磨りガラスまたは曇りガラスは、サンドブラスト加工のみで化学処理を行っていません。
そのためキメ細かい傷がむき出しで、汚れが付着しやすく除去もしにくいです。
フロストガラスは薬品処理によって表面が滑らかですので、指紋や手垢、水垢やホコリや油汚れなどが付きにくく、掃除も簡単なりました。
また、磨りガラスの加工面は水滴が付くと透明になりますが、フロストガラスでは半透明のままです。
強化加工に対応
厚さが5mm以上のフロストガラスは、熱処理と冷却により強化ガラスとしての使用が可能となります。
強化フロストガラスは耐風圧性が通常の3~4倍と高く、ガラスが破損した際には破片が粒状となります。
鋭利な破片が発生しないため、台風や地震の際にガラスで怪我をするリスクが低減されます。
フロストガラスのデメリット
透明ガラス等と比べて、汚れが残りやすい
フロストガラスは表面加工によって微細な凹凸がたくさんあります。
フッ化水素で処理されていない磨りガラスより汚れは落ちやすいものの、透明ガラスや型板ガラスなど表面がつるつるしたガラスと比べると汚れが付着しやすくお手入れにも時間がかかります。
料金が高い
2段階の加工が必要なフロストガラスは、無加工のガラスと比べると高額です。