フロートガラス(透明ガラス)

透明ガラスの特徴、交換について

透明ガラス・フロートガラスとは?

透明ガラス(フロートガラス)

いわゆる一般的な普通のガラスで、窓や扉、テーブルの天板や棚などの家具ほか様々な物に使用されています。

薄いと透明に見えますが、実際は少し青や緑がかった色味になっており、ガラスに厚みがあったり重ねたりすると色をより認識することができます。

厚みは2mmから19mmまであり、特に3mm~6mmは住宅の窓などにおいてよく使用されています。

透明なフロートガラスは全てのガラスの基本となっており、熱処理を加えたり重ねて圧着したり加工することで、防犯ガラスや防火ガラスや強化ガラスほか様々な機能性ガラスが作られています。

フロートガラスの「フロート」って?

フロート(float)は、「浮く」という意味で、製造方法が由来になっています。

窓などに使われている透明なガラスの多くはフロートガラス製法で作られており、1950年代に確率されてから今日にいたるまで使用されている技法です。

比重が大きくガラスと混ざらない金属であるスズを溶解した上に、熱で溶かしたガラスを薄く浮かべることで凹凸や歪みの無い板状の透明ガラスが作られます。

ちなみに、ガラスはオランダ語のグラス(glas)が語源です。

透明ガラスのメリット

価格が安い

透明ガラスは特殊な加工を施されていない基本のガラスですので、ガラスの中では一番価格が安いです。

そのため、割れた時の修理や交換にかかる費用が比較的安価で済みます。

料金はガラス自体のサイズや厚さ、角の形や穴開けを含む切り取る際の加工など条件によって異なります。

修理や交換対応が早い

通常、ガラス屋は数種類のガラスの在庫を常に確保しており、特に基本の透明ガラスなら台風や地震など災害時を除けば年間を通して用意されているでしょう。

簡単に必要なサイズに切り取ることができて特殊な加工も不要なため、修理や交換対応が必要になったら大きなガラスをトラックで現場まで運び、その場で作業することが出来るのです。

そのため透明ガラスが割れたりヒビが入ったりトラブルが起きた時には、素早い対応が可能となります。

エコガラスや防音ガラス、強化ガラスや防犯ガラスなど特殊な製品は、工場にて加工や切断を行わなければならないため交換に時間がかかってしまうのです。

簡単に切り取ることができる

フロートガラスを切り取るガラス屋

ガラスカッターを使って切断したい箇所に傷を付け、圧力をかけると傷に沿ってガラスが割れます。

道具さえあればプロのガラス屋でなくとも好きな形に切り取れますし、販売店などで入手出来ますのでガラスを使ったDIYを楽しむことも可能です。

自分で割れた窓を修理できる?

道具があればご自身で窓のガラス修理をすることができます。

ですが、ガラスの切断面は鋭くなっており触れると皮膚が傷つく可能性が高いため、ご自身で扱う際は注意が必要です。

また窓やドアなどのガラス修理では、正確な寸法でガラスを切り取り、ガラスとサッシをしっかり固定する技術が必要なので、ガラスを取り扱う専門業者に任せることをおすすめします。

視界がクリアで開放感がある

景観を楽しめる透明ガラスの窓

窓ガラスが透明だと、お庭や空の様子など景色を楽しめます。

視界が開けているのでお部屋に開放的で広々とした印象を与える効果もあります。

透明ガラスのデメリット

割れやすいため、防犯に不向き

フロートガラスは強度が低く、衝撃を受けるとすぐに割れてしまいます。

空き巣や泥棒など住宅に侵入しようとする犯罪者の多くは突破が容易な窓ガラスを割って鍵を直接手で開けようとするため、人通りの少ない路地裏や日が当たりにくく死角になりやすい部屋などの窓では、割れにくく防犯性に優れた防犯ガラスを導入されることをおすすめします。

熱に弱い

透明ガラスの耐熱温度は110℃と、それほど高くはありません。

日常生活では特に問題はありませんが、火災などの強い熱を受けると簡単に割れてしまいます。

防火地域や準防火地域などでは、窓やドアといった開口部のガラスには防火設備として防火性・耐熱性のあるガラスの設置が必要ですが、透明ガラスの防火性は低いため使用することはできません。

また、温度変化にも弱く、急速に熱したり冷やしたりしても割れますので、高温の油やお湯、湯気などに触れる可能性が高いキッチン周辺での使用もできません。

汚れ・結露が目立つ

結露の水滴が目立つ透明な窓ガラス

透明なガラスはすりガラス等と比べて、手垢や水垢などの汚れが目立ちやすいです。

また、フロートガラスだけではありませんが、ガラスは熱伝導率が非常に高いため1枚で使用すると結露が発生しやすい性質と言えます。

特にフロートガラスは結露が目立ちますし、すりガラスのような加工も無いためサッシ部分に水滴が溜まりやすくなります。

外から中の様子が見えてしまう

窓が道路や隣の家と距離が近いなどの場合、家の中の様子が外から見えてしまいます。

外からの視線が気になる場合は、面格子や塀、フェンスやカーテンなどの目隠しが必要です。

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