大東市のガラス屋 窓ガラス修理や交換

網入りガラスの役割と注意点

ガラスの中に細いワイヤーが封入されている網入りガラスは、アパートやマンション、ビルなどの建物で見かけることが多いガラスです。

理由は防火目的によるもので、火災時にガラスが割れても破片が網に引っ掛かることで炎の流出入や炎の燃焼に必要となる空気の侵入を防ぐ効果があるためです。

網入りガラスの厚さは6.8mmと透明ガラスや型板ガラスに比べて分厚さがあり、加えて網が入っていることによって重厚な印象があります。

そのため、防犯性もあると思ってしまう方が多いのですが、実は防犯には不向きです。

ガラス自体は通常のガラスと性質が変わりませんので強い衝撃を受けると簡単に割ることができ、更に中のワイヤーはカッターなどで簡単に切断することができます。

また、網入りガラスを割ると破壊音が網に吸収されるため目立ちにくくなってしまうのです。

これらの知識がある泥棒や空き巣などの犯罪者の中には、網入りガラスを専門に狙う者もいるため注意しなければなりません。

防犯性をガラスに与えるなら、合わせガラス状の防犯ガラスを取り付ける必要があります。

他にも、網入りガラスは熱割れや錆割れといった自然破損のリスクが高い点にも注意する必要があります。

熱割れは1枚のガラスの中で温度差が生じることが原因で、錆割れはガラスを支えるパッキンの劣化が原因であることが多いです。

このようにデメリットがいくつかありますが、網入りガラス最大のメリットは「防火ガラスの中では一番安価」という点であると言えます。

近年ではワイヤーが入っておらず、ガラス自体に特殊な処理を加えたマイボーカやパイロクリアといった耐熱強化ガラスが販売されています。

見た目の美しさや取扱い安さなどで人気がありますが、従来から用いられてきた網入りと比べると価格が高いです。

また、耐熱強化ガラスは工場での加工処理が必要ですので、緊急の割れ替えには不向きとなり、基本的には計画的な交換になるケースが多いと言えます。

その点、網入りガラスなら基本的にどこのガラス屋でもすぐに切り出すことができますので、スピーディな修理対応が可能なのです。

ガラス修理と火災保険

割れた窓やドアのガラスを修理する際、お使いの火災保険の補償内容を確認してみてください。

ガラスが割れたりヒビが入ったりした原因によっては、保険金が支払われます。

故意にガラスを割ったり破損理由がわからない、免責金額を超過しているなどの場合は適用外ですが、「突発的で予想ができないこと」が原因であれば、補償適用内となることが多いです。

適用範囲となった例としては強風で飛んできた物や鳥がガラスにぶつかった、車が窓ガラスに突っ込んできた、イタズラや泥棒被害で窓を割られた等があります。

食器棚やサイドボードといった家具の場合は家財保険が適用されます。

家財保険は火災保険のオプションとして組み込まれていることが多いです。

補償内容は保険会社によって異なりますので、案内用のパンフレットを確認するか、直接問い合わせることをおすすめします。